広島を観光した話
2018.10.29
ライブをみに遠征した翌日、せっかくなので広島観光をしました。広島県立美術館と隣接する縮景園に行きました。電車の乗り継ぎの仕方が分からず、数駅分を歩いた。全然歩ける距離でした。
お目当の展覧会はブリューゲル展。
近代的なつくりの広島県立美術館。企画展受付がある3階に上がると、縮景園側にあたる壁はガラス張りになっていて、庭園がツーっと見渡せました。爽快。真っ白でとても綺麗な館内でしたけど、平日の昼間で、自分の足音が響く程ひと気のない美術館に一人で居ると何とも言えない気持ちになりますね。
お目当のブリューゲル展は、バベルの塔や、奇妙な生物が描かれた版画で有名な「ピーテル・ブリューゲル1世」から始まって、彼の息子に孫、ひ孫と続く一族を辿った展覧会でした。(調べたら、今年の年明けから春まで都内で開催してたみたい)
息子の「ピーテル2世」(兄)「ヤン1世」(弟)が対照的な兄弟だったのが、面白かった。父の作品を愛し、ちょっと強烈なほど忠実に模写を描き続ける兄と、父の影響を受けながらも、花や果物など優雅な自分の作品を描いた弟。
印象的だったのは、ヤン1世の緻密に描かれた風景画の作品群。特に「水浴をする人たちがいる川の風景」はSMサイズ程なのに、ずっと遠くまで見通せるような奥行きがありました。ミクロな入口でマクロな世界を感じるのが好きなんですよね。まあ細かいのが好き。
✨作品紹介✨
— ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 (@brueghel2018) 2017年11月4日
《水浴をする人たちがいる川の風景》
ピーテル1世によるパノラマ的な風景に自然(川・海・山・森など)と人工物(畑・町・城砦など)を描く風景表現は「世界風景」と呼ばれ、その才能を受け継いた次男ヤン1世の作品です。 https://t.co/aMPxLrPK3m
あとは昨年のバベル展で観て惹かれた、武装船を描いた版画作品と再会できたのが嬉しかったです。ほんと映画館に行く感覚でいつも美術館に行くけど、ちゃんと覚えているものだね。
それと、ひ孫にあたるヤン・ファン・ケッセル1世の作品。
✨作品紹介✨
— ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 (@brueghel2018) 2017年12月14日
《蝶、カブトムシ、コウモリの習作》
ヤン・ファン・ケッセル1世は17世紀にアントウェルペンで活動し、科学的な知識と確かな技量により、昆虫や小さな生き物を標本のように配置し正確に描きました。
本作は大理石に描かれた油彩で描かれた大変希少な作品です。 pic.twitter.com/nDpvj7qe9r
すんごいお洒落。ハイブランドの内装にありそうだなって思いました。見応えがあった展覧会でした。ア、遠征で行った先々の県美を巡るのも面白そうだなあ。
そんで、隣の縮景園に行きました。縮景園という名前が箱庭的でもう素敵。ババンと写真をば。
歴史ある庭園越しにみるビル。その後ろに快晴の空、、気持ちよかったー。
ごろごろの石段を降りると竹林。足場が悪く、厚底ブーツでは滑りそうでヒイヒイ言いながら降りました。
どん引くほどの鯉も写真になると風情が感じられる不思議。鯉は肉も食むと聞いたことがあるので、震え上がりながら撮りました。嫌いなヤツをここに…とか思っちゃダメ、絶対。
よく見ると、猫が日向ぼっこしてたの。お腹出しながらゴロゴロと。人馴れして居るのでは?と容易に近づいたけど逃げられちゃったのでした。
ネコチャン、、、
前日の記念公園でもそうだけど、海外のお客さんが本当に多かった。前日のお好み屋さんでも、私と同じカウンター席で食事していた海外カップルが気さくにソースを手渡してくれた。
この日も、スペインの方っぽい熟年夫婦の奥さんと目があった時に「あれ、見なよ」な雰囲気で、池を指差してたので何か泳いでるのかと近寄ったけど特に何もなく、「??」って振り返ったら本人すでに興味を無くしてて更に「???」となって無言でその場を去った。普段から話かけられることが多い。
縮景園を出た後は他にも行ってみたい観光地やお店などあったけれど、やっぱり前日のライブの余韻が抜けなかった。終始ボウっとしていたので、「これじゃ、何も頭に入らんな」と思いそのまま空港へ。搭乗までの数時間は本読んだり、ブログの下書きなどして広島を離れました。
思い出にブリューゲル展のキーホルダー。
広島の街は、路面電車が走っているから広い道路が真っ直ぐにずーーっと先まで伸びていて、その両脇を縦にも横にも大きな建物がドドと並んでて、その上に道路と同じくずーーーっと先まで空が見えてて何て言えばいいのか、ジオラマの中にいるみたいだなあって思いました。
あと、散歩してるワンコもカープのユニフォーム着てる。二度見しちゃった。楽しかった二日間でした。
おしまい